オランダの茶色いパン

Digging into the taste of bread in Holland

Beschuit  赤ちゃん誕生を祝うラスク

直径8センチ、厚さ5ミリくらいの丸いパンで、ビスハウトといいます。パンというより、ラスクの部類に入ります。

主に3つの食べ方があります。IMG_2206

一つ目は朝食として。バターやジャムを塗ったり、イチゴをのせたりします。ビスハウト自体にはほんのりとした甘味があるだけなので、何をのせても合います。日本のラスクよりもパンの味を残している感じです。パン粉に砂糖をふりかけて食べたらこんな味になるでしょうか(しませんが)。

二つ目は病気になった時。浅皿にビスハウトをおき、砂糖をパラパラとふりかけ、温かい紅茶を注いでビスハウトをひたし、ぐずぐずになったビスハウトをスプーンですくって食べるそうです。日本でいうところのおかゆのような存在でしょうか。病気になった時のお母さんとビスハウトの温かい思い出をもつオランダ人もいそうですね。

三つ目は赤ちゃんが誕生した時。ビスハウトにmuisjes(小さなネズミという意味)と呼ばれるトッピングをふりかけ、赤ちゃん誕生を祝いにかけつけた友人などにふるまいます。男の子なら青、女の子ならピンクだそう。このmuisjesですが、アニシードというアニスの果実を砂糖でコーティングしたものです。果実の細い茎は確かにネズミのしっぽに似ていますね。アニシードは授乳期の母親によいとされ、ネズミは子孫繁栄の象徴。17世紀から続く習慣だそうです。

写真:http://www.traditie.nl/

写真:http://www.traditie.nl/

人の暮らしによりそう食べ物には、何かストーリーがある。そんなことを思い起こさせてくれるパンです。

 

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