オランダの茶色いパン

Digging into the taste of bread in Holland


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はさみすぎるパンたち Luxe broodje

オランダ人のお宅にお昼どきにお呼ばれすると、食パン数種、チーズ数種、ハム数種、ジャム数種がテーブルにずらっと並んだランチを用意してくれることがよくあります。パン1枚を手に取り、好きな具材をとるのですが、”食パン1枚・具1種”が暗黙のお約束です。チーズにハムをのっけようと思えばできなくもないし、そうしたとしても誰も何も言いませんが、どうもテーブルマナー反するようで、裕福なご友人にお呼ばれした時も、みなさんパン1枚とってチーズのっけ、また1枚とってはハムのっけを繰り返していました。

1枚1種のピューリタン的な抑制の反動かどうかはわかりませんが、カフェでパンメニューを頼むと、驚愕するボリュームの具材がはさまれたパンがやってきます。具材が溢れてパンが見えないほどです。かぶりつきはまず無理。オランダ人に習ってフォーク&ナイフでいただきます。

そんな具材もりもりのパンは、Luxe broodjeとも呼ばれています。Luxeは贅沢な、豪華な、という意味。メニューにLuxeと書かれているわけではなく、カフェでパンメニューを注文するとLuxe仕立てで出てくるのです。

日本のカフェにおけるパンメニューは、ベーカリーカフェではない限り、具材がはみでずにきれいに均一にはさまったサンドイッチとか、主菜があって付け合わせとして各種パンとか、軽食および脇役からどうしても昇格できない存在のように思います。一方、オランダのカフェでは、茶色パン、サンドイッチ、パニーニ、トスティなどなど主流メニューで、スープやサラダとかを頼むと、パンは付け合わせになります。第一はさめないですよね。

具材はさみすぎLuxeパンは、和食でいうところの丼めし的な存在なんではと推察します。定食における茶碗ごはんではなく、おかずと一緒にごはんをがつっと食べたい時がありますよね。かつ丼とか、親子丼とか、天丼とか。ごはんと一緒におかず食べた!っていう満足感が得られますよね。

オランダ人友人と一緒にランチをした時、「あまりお腹すいてないのよね~。トスティにしよっと」と友達はひとりごちていました。というわけで、カフェでランチをする時、どんぶりモードなら普通のパンメニューを、お茶漬けモードならトスティやパニーニを頼むようにしましょう。