オランダの茶色いパン

Digging into the taste of bread in Holland


Tosti 一口スナックホットサンド

Tosti(トスティ)は、トーストした食パンに具材を挟んだもので、日本ではホットサンドと言われているものです。

オランダの食パンは、縦×横が12センチほどなので、日本のホットサンドよりも小ぶりです。具材のボリュームもひかえめ。なので、朝食や、小腹がすいた時にささっと食べることが多いです。Tostiのメニューがあるカフェも多く、いちばん人気であるハム&チーズのほか、サーモン、チョリソ、チキン、ツナなど具材も色々。IMG_2932

オランダでは生パンというかトーストしないパンを食べることが多いので、カリッとトーストされたパンが出てくると、何となくホッとします。生パンが常食ではなかったのだなぁと改めて思ったりします。

具材によりますが、カフェでトスティを頼むと写真のように、ソースが一緒についてくることがあります。ソースはケチャップです。パンにちょんちょんとつけて食べるのだと思うのですが、具材にも味があるし、そもそもいるか?という気もします。

そこで気づきました。それは、ケチャップとオランダ人の距離感です。日本ではケチャップはどの家庭の冷蔵庫にもある必須調味料だと思うのですが、オランダではそうではないようです。

私の観察では、オランダ人の必需調味料はマヨネーズです。街角スナックのいちばん人気パタット(ポテトフライ)も人気ソースはマヨネーズで、ポテトの2~3本はマヨネーズまみれになるほどドボッとかけてくれます。その気前の良さは、ちょっと引いてしまうほどです。

日本では、マヨネーズ好きな人のことをマヨラーと呼びますよね。でも、ケチャップ好きな人のことをケチャラーとか、味噌好きな人のことをミソラーとか呼びませんよね。それは、当たり前の調味料にはあえてあだ名をつけるまでもなく、ちょっと距離があるというか、特別感がある調味料だからこそ愛好家の呼び名をつけたいという心理が働いているのかもしれません。

そのような角度から見ると、オランダ人とケチャップの関係は、日本人とマヨネーズの関係に似ているのかも。「好きかどうかわからないから、別にしとくね」という特別扱いというか、ためらいを、そこに感じます。

ケチャップって、世界中、当たり前の調味料だと思っていたので、その逡巡を含む取り扱いは眼からウロコでした。洋物はやっぱりアメリカの影響が大きかったのだなと、トスティにケチャップをちょびちょびつけながら再確認したのでした。