オランダの茶色いパン

Digging into the taste of bread in Holland


Oliebol 年末揚げパン

2014-12-11 03712月のオランダは雲が重く垂れこめ、ときに強い風が吹きます。晴れれば晴れるで凍てつく寒さ。東京との温度差はそんなに劇的ではないはずなのですが、朝7時まっくら、夕方5時まっくらも手伝って、冬が暮らしをすっぽりと覆っているようです。

巣ごもりしたくなるような12月の声を聞くと、年末風物詩パンのオリボール(オリボーレン:複数)屋台が街のあちこちに出現します。訳すと、身も蓋も情緒もない「揚げ玉」ですが、オランダ人にとっては師走を感じさせる季節の揚げパンなのです。

オリボーレンの起源は諸説あります。ゲルマン民族およびヴァイキングが冬至に行うお祭り「ユール」の際、オランダにいたゲルマン人がもたらしたというもの。スペイン宗教裁判の時代、オランダに逃げてきたポルトガル系ユダヤ人がレシピを持ち込んだという説もあります。アメリカ伝来のドーナツの起源はオリボーレンにあるとも言われています。

 

本来は12月26日から1月62014-12-14 051日までのようですが、12月の声を聞き始めると、街中の屋台やパン屋でも売られるようになります。屋台の場合、何も入らない素うどんならぬ、素オリボーレンかカレンズ(小粒のレーズン)入りが選べ、パウダーシュガーをぶっかけて食べます。

 

外側はカリッ、中はふんわりとしながらも弾力があります。生地自体にあまり甘味をもたせていないためか、あっさりとしていて、普通に1つはいけます。屋台では1個からでも買えますが、8個、10個とまとめ買い値段も設定されてて、そんなにたくさん食べられるんかいなと思いましたが、この味だったらいけそうです。2014-12-14 087

毎年、ベストランキングが発表されるそう。オランダ人たちにとっては熱い食べ物なんですね。パン屋のオリボーレンもいいですが、屋台で揚げたてのアツアツをその場でハフハフ食べたいです。寒さがかえっておいしさを引き立ててくれます。

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広場ではクリスマスイベントも